早稲田大学3年生で、ラオスの教育支援を行うボランティア団体「スーン」の22期幹事長を務めるらいさん。現在ロンドンに留学中ですがインタビューに応じていただきました。明日には日本に戻るという慌ただしいスケジュールの中、「スーン」のラオスでの活動や、そこから得た学びについて熱く語ってくれました。ぜひ最後まで記事をご覧ください! 1. 普段はどんな活動をされていますか? スーンでは、国内とラオスの両方で活動を行っています。 国内活動としては、ラオスでの活動に向けた準備が中心です。現地の学校で行う授業の内容を考えたり、ラオスフェスなどのイベントに出展してラオスの魅力を伝えています。また、インプットとアウトプットのバランスを大切にしており、ラオスに関する情報を収集したり、学んだことを発信したりする活動にも力を入れています。 ラオスでの活動は、主にチャンパサック県にある2つの小学校で行っています。ここでは、低学年と高学年の生徒たちを対象に、様々な教育支援を行っています。例えば、日本の文化を紹介したり、世界遺産についての授業を行ったりしています。ラオスにつながりのある大学教授のサポートのもと子供たちが楽しみながら学べるように、子どもたちの心に残る経験になるような授業を心がけています。 2. なぜラオスについて活動したいと思ったのですか? 私がラオスに関心を持ったのは、高校生の時にタイのチェンマイを訪れたことがきっかけでした。そこで出会ったストリートチルドレンに対して日本で使わなくなった制服をドネーションしその利益を寄付するという活動をしました。しかしそれでは、単発的な活動になってしまいあまり意味がないと私は感じました。大学ではもっと継続的にできる活動がしたいと思っていたところ、スーンの先輩たちの話を聞いて、スーンの継続的に行える活動内容や、「共に考え、共に感じる」という理念に共感し、参加を決めました。 3. ラオス研修を実施している目的は何ですか? 現地の本当のニーズにあった活動を続けていくためです。もちろん、オンラインでも交流できますが、子供たちの笑顔や、現地の人々の温かさは、実際に足を運んでみないと感じられません。研修を通して、私たちがしている支援が本当に子供たちのためになっているのかを、自分の目で確かめることができます。それは、活動のモチベーションを維持するためにも、とても大切なことだと考えています。 4. ラオスに実際行ってみてどう感じましたか? ラオスに行く前は、正直なところ、「発展途上国」というイメージしかありませんでした。でも、実際に行ってみると、そのイメージは大きく変わりました。まず、人々の温かさに驚きました。困っているとすぐに助けてくれるし、分け隔てなく接してくれる。助け合いの精神が根付いていると感じました。また、豊かな自然や美味しい食べ物にも感動しました。ラオスは、物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさを感じられる場所だと実感しました。「モノ」が発展途上なだけであって、それ以外は先進国とは違った幸せがラオスにはありました。 5. 今回のラオス研修内容で一番印象に残ったことを教えてください。 2年前の研修での家庭訪問は、特に忘れられない経験です。3つの異なる収入レベルの家庭を訪問し、経済状況によって生活環境が大きく異なることを知りました。収入の高い家だと1階に自分たちで経営している店があって、その上に家がありました。土地も広く、家も大きかったです。反対に一番貧しい家庭は、収入の高い家とは全く異なる環境でした。しかし、家族は笑顔で、幸せそうに暮らしていました。この経験を通して、お金では買えない幸せがあることを学びました。 6 今回の研修は自分の価値観をどう変化させましたか? 今回のラオス研修は、私にとって、これまで当たり前だと思っていた価値観を大きく揺さぶられる経験でした。特に、2つの点で大きな変化がありました。1つ目は、お金に対する考え方です。発展途上国と聞いて、物質的に恵まれないイメージを持っていましたが、ラオスの人たちは違いました。確かに豊かな暮らしとは言えないかもしれない。でも、彼らの笑顔や、周りの人たちとの繋がりの強さを見て、お金だけが幸せの尺度ではないと気づかされました。2つ目は、人との時間の価値です。学生としてアルバイトに明け暮れる日々を送っている人が多いと思います。もちろん、お金を稼ぐことも大切ですが、ラオスの子供たちと触れ合う中で、もっと家族や友人との時間を大切にしたいと強く思うようになりました。多くの人が嫌いな勉強ですが、ラオスの子供たちは学ぶことへの純粋な喜びを持っており、勉強を「やらされている」と感じている自分が、いかに恵まれた環境にいるのかを痛感させられました。この研修は、私にとって、自分自身の価値観を見つめ直す、貴重な機会となりました。 7. ラオスは好きですか?またどんなところが好きですか? ラオスは大好きです!人々の温かさ、美しい景色、美味しい食べ物、全てが大好きです!アメリカ🇺🇸イギリス🇬🇧ヨーロッパ、タイ🇹🇭ラオス🇱🇦に行ったことがあるのですが、観光で行くなら私はラオスを強くおすすめします!もし機会があれば、ぜひラオスを訪れてみてください。きっと、忘れられない体験になるはずです。 8. ラオスで気をつけるべきことはありますか? 蚊が多いです。虫除けを持っていくことをおすすめします。それと可能であれば外務省で推奨されているワクチンを打つことです。狂犬病、A肝炎 5万くらいあれば打てるので、本当に対策を万全にしていきたい人は打つことをおすすめします。 9. 今後のラオスの活動について、展望や計画はありますか? スーンとしては、これからもチャンパサックでの活動を継続していくつもりです。現地の人たちが本当に必要としている支援を、しっかりと見極めていきたいですね。そのためにも、国内での勉強会を積極的に開催して、メンバー全員がラオスへの理解を深めていくことも重要だと考えています。活動の範囲もチャンパサック以外にも将来的に広められたら嬉しいです。国内での活動も、もっと強化していきたいです。今では国内で行われているイベントに参加したり、ラオスについて勉強する機会を増やしたりしています。しかし、ラオスを支援するための資金集めや、啓発活動など、できることはたくさんあるはずです。これからも、試行錯誤しながら、ラオスの人たちをサポートできるような活動を模索していきたいと思っています。 10. このページを見てくれた方に一言! ラオスはなかなか行かないところだとは思いますが、この記事を読んだことをきっかけにぜひラオスについて知って、実際に現地に行っていただきラオスを自分の目で見ていただきたいです!!私たちの活動が掲載されているSNSもぜひ見てみてください! – 名前(団体名):ラオス学校建設教育支援プロジェクト〜スーン〜– 活動地域:ラオス チャンパサック– 主なメンバーの大学:早稲田大学、慶應義塾大学、学習院女子大学など– 活動内容:チャンパサックにある2校の小学校にて授業を通した教育支援活動を行っております。Instagram:laos.sungウェブサイト:https://laossung.wixsite.com/waseda Twitter:@laos_sun(取材日:2024年6月18日) ...
貴社の会社概要と主な事業内容を教えてください 弊社は2006年に創業した会社です。ラオス産ラム酒『LAODI』の開発、バオバブ由来のスキンケア化粧品『emiii』の開発・輸入・販売(卸・小売)、商品企画およびデザイン、販売促進、広告運用、EC支援を行っています。詳しくは弊社HPをご覧ください。https://www.ccinter.jp/ LAODIの概要を教えてください 2006年、ラオスで自らの理想のラムづくりを追求する日本人が創業したラム蒸留所がLAODIの始まりです。手作業で畑を開墾し、自社農園で無農薬のさとうきびを栽培しています。 このさとうきびの一番搾りジュースのみを使った『アグリコール製法』でラムを造っているのが特徴です。自動化に頼らず、人間の五感で品質管理をしながら、さとうきびならではのフルーティーで上質な味わいを極限まで表現しています。世界品評会でも高い評価を受け、フレンチレストランからカフェまで、幅広いお客様にお楽しみいただいています。LAODIブランドサイト https://www.laodijp.com/pages/brandstory LAODI Japanを設立されたきっかけと、ラオスのラム酒を日本で販売するに至った経緯を教えてください 弊社代表がLAODIの醸造責任者である井上氏と、あるプロジェクトを通じて出会ったことがきっかけでした。その後交流を深め、弊社でLAODIのボトルデザインなどを手掛けることになり、そこから日本の輸入代理店として輸入販売を開始することになったのです。 日本国内での販売先や流通ルートについて教えてください。また、日本の消費者からの反応はいかがでしょうか? 日本では酒販店や業務店、バーなどでお取り扱いをいただいています。ラム酒はお菓子作りにも使えますので、無農薬のラム酒を求める製菓店様からも人気です。日本人が海外で作るクラフトラムは他にないと思われますので注目を集めていますし、無農薬栽培にもこだわっているので高い評価をいただいております。特に『LAODI エスブラウンラム45%』はロンドンの権威あるコンテストで金賞を受賞するなど、人気がありますね。商品ページ https://www.laodijp.com/products/iwsc_london_gold_laodi_sweet_brown LAODIの製造方法や品質管理の特徴を教えてください まず原料のさとうきびを自社農園で無農薬栽培することからこだわりを持っています。 そして世界の1割程度しか採用されていない『アグリコール製法』を用いているのが大きな特徴です。 搾りたてので新鮮な“一番搾りジュース”を使うことで、さとうきび本来の爽やかな甘みを活かしています。また、創業当初から農園からボトリングまですべての工程を一貫して手作業で行なっているのもLAODIの強みですね。 ラオス産の製品が海外で評価される点は何でしょうか 日本ではラオスという国自体がまだまだ知られていないため、先入観なく商品の品質自体で評価されやすいのがメリットだと思います。日本人が創業した点やラオス産ならではのテロワール、ストーリーやこだわりが、お客様にお楽しみいただいているポイントの一つだと考えています。 最後に今後の事業展開や成長戦略を教えてください ウイスキーに代表されるように、日本でもスピリッツ市場は広がりを見せています。来年でもうすぐ20周年を迎えるLAODIも、日本の皆様により楽しんでいただけるようなブランド展開を図っていきたいと考えています。ラム酒は日本でまだマイナーな存在ですが、美味しさや楽しさといったラム酒ならではの魅力を皆様にお届けできるよう、これからの市場の広がりにあわせて、LAODIの認知向上とさらなる評価獲得を目指していきます。 取材日:2024年 6月07日(火) ...