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今回は国籍や人種、宗教の壁を越え世界中の人々を支援している、特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)のアキさんにお話を伺いました。
とてもパワフルなアキさんがラオスで実際にやられている、活動の内容などを実際に聞くことができたので、ぜひ最後までご覧ください!
世界の医療団は1980年にフランスで設立された国際NGOです。
ベトナムのボートピープルへの医療支援がきっかけでしたが、単なる医療提供にとどまらず、医療につながれない人々の現状を「証言」することも重要な使命としています。
団体名には、国籍や人種、宗教などの壁を越えて、世界中の医療から疎外された人々を支援するという理念が込められています。
日本では1995年の阪神淡路大震災を機に活動を開始し、以来、国内外で医療支援活動を展開しています。詳細な情報は団体のホームページでご覧いただけます。
https://www.mdm.or.jp/aboutus/history/
現在、ラオスのフアパン県で母子保健向上のための3つの主要な活動を行っています。
第一に、現地の医療トレーナー育成に注力しています。そのトレーナーが小規模病院の医療スタッフの医療技術向上を指導し、将来的には現地の医療従事者が自国の医療を発展させる体制を目指しています。
第二に、村での保健教育に取り組んでいます。定期的な啓発活動を通じて、地域全体の医療知識の底上げを図っています。正しい医療を根付かせるには、村の人々の自発的な行動が不可欠だと考えています。
第三に、ラオスの保健行政との協力を進めています。現地スタッフが行政機関と直接プロジェクトを計画・実行できるようになれば、持続的な医療システムの改善につながると考えています。
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写真)医療従事者の研修、村での啓発活動、行政との連携
ラオスでの活動では、現地のニーズに基づいたアプローチを重視しています。
日本の方法をそのまま適用するのではなく、ラオスの強みを活かした活動を心がけています。
このアプローチにより、ラオスの方々からの理解も得られやすくなっています。
最近では、支援している県の有力者から活動視察の要請をいただくなど、現地の資源を活用する我々の姿勢が評価されつつあります。
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子供のワクチン接種
資金調達や広報活動は日本の本部が担当していますが、各地域の具体的な活動については、現場を熟知しているラオス事務所に裁量が与えられています。
特に情報が限られた地域では、現地でしか得られない情報が多くあります。そのため、現地に決定権があることが活動に好影響を与えています。
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日本の学生が制作したイラスト教材を使った啓発活動
現在は、これまでの活動の成果を保つためモニタリング段階にあります。
現地スタッフの自立を促すため、必要以上の介入は控えています。
「1歩進んで、2歩戻る」ような時もあり、手を出したくなることもありますが、長期的には現地スタッフ、現地医療者と行政機関の連携が円滑に進み、外部支援なしでもラオスの医療体制が向上していくことを目指しています。
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村のイメージ写真
個人的に最もやりがいを感じるのは、現地スタッフだけでプロジェクトが進行しているのを目にしたときです。
私が病気で仕事ができなかった際も、現地スタッフだけでプロジェクトが進んでいました。私がいなくてもプロジェクトが回ることは、嬉しい反面、私はもういらないのではないかという寂しい気持ちにもなりました。(笑)
また、ラオスの人々の相互扶助の精神に触れる機会も多いです。私が病気で寝込んでいる時には、ご飯を作って持ってきてくれたりしました。
そういった温かい環境で働けることに深い喜びを感じています。
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ラオス事務所のスタッフと
ラオスでの事業を検討されている方々には、ラオス人の強みを見出し、それを活かす方法を考えていただきたいと思います。
ラオスの人たちができないことを見るのではなく、ラオスの人たちしかできないことに目をつけて、協力して働いていくことが重要です。
また、現地スタッフとの信頼関係構築のため、彼らの文化や習慣を理解し、尊重することも大切です。
そのためにはビールをたくさん飲めるようにしておくことをおすすめします!(笑)
ラオスの人々は男女関係なくお酒をたくさん勧めてくれます。
ビールを飲む量と、信頼関係は比例しているのかもしれません!(笑)
もちろん大好きです。
ラオスの魅力は、のどかな雰囲気や美しい自然、美味しいご飯はもちろんのこと、特に印象的なのは、ラオス人の逆境に立ち向かう強さです。
普段は穏やかですが、必要な時には強い意志を持って行動する姿勢に感銘を受けます。ラオスの持つ複雑な歴史的背景が関係しているのだと思います。
ラオスに来る人はなかなかいないかもしれませんが、ぜひみなさんラオスに一度来てみてください!
やさしいお姉さん、美味しくて安い食べ物など、いいことばかりですので、ラオスでお待ちしております!
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世界の医療団が主催し、県知事ら1000人近くが参加した子どもの日のイベント
団体名:特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(世界の医療団)
活動内容:紛争や自然災害、貧困、差別などで医療を受けられない人々に医療を届け、将来にわたって医療を受けられるよう活動しています。
SNSなど:
Instagram https://www.instagram.com/mdmjapan/
X https://x.com/MDM_JP
Facebook https://www.facebook.com/mdmjapan/
ອົງການແພດໂລກຢີ່ປຸ່ນ Médecins du Monde Japon-Laos
取材日 2024年 6月27日(木)
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